都市伝説だったはずの〈猫殺し13きっぷ〉は現実となり、五島野依は幼なじみの糸川音色とともに、古代遺跡のような、白く輝く街、オルネに飛ばされてしまう。
オルネでは、子どもはみんな〈選択〉を受ける。
野依と音色の〈やるべきこと〉とは、命すら奪われかねない過酷な儀式だった。
音色を救うため、野依はカーという特別な地位を手にし、音色とかりそめの結婚をする。
そうして得られた平穏な日々は、ある者の出現によってあっという間に崩れさる――。
定価:本体950円(税別)
『ユリエルとグレン』で、第48回講談社児童文学新人賞佳作、日本児童文学者協会新人賞受賞。著書に、「お面屋たまよし」シリーズ、「超絶不運少女」シリーズ、『UFOはまだこない』、『密話』、YA!アンソロジー『卒業』、『告白』、『エール』、アンソロジー『ひとりって、こわい!』(いずれも講談社)がある。