人間は、死神のダンスを見ることによって死ぬ。
だから、死神は知っている。霊なんて、この世に存在しないことを。
ひょんなことから死神をやめ、人間界で《死神うどんカフェ1号店》を開いた星海九嵐のもとに、ある日奇妙な依頼が持ちこまれる。「知り合いが経営している《オカルトアート美術館》に出るという霊がホンモノなのかどうか、調査してほしい」というものだ。「霊の存在を信じないなら、証明できるか」と。
依頼を引き受けた星海九嵐と現役の死神、花園深海と福富一淋は、北関東のとある地方都市へ向かう。はたして、美術館に出るという〈ドレスを着た女の幽霊〉の正体を、死神たちは見破ることができるのか?
「死神うどんカフェ」シリーズ、大好評につき、まさかのおかわり!
とっておきの別腹を、お楽しみください。
定価:本体950円(税別)
『ユリエルとグレン』で、第48回講談社児童文学新人賞佳作、日本児童文学者協会新人賞受賞。著書に、「お面屋たまよし」シリーズ、「超絶不運少女」シリーズ、『UFOはまだこない』、『密話』、YA!アンソロジー『卒業』、『告白』、『エール』、アンソロジー『ひとりって、こわい!』(いずれも講談社)がある。