妖面は暴く──。〈おもて〉からは決してわからない、その人間の本当の顔を。
面作師見習いの太良と甘楽につきまとう、ひとつの影。影が見たのは、商いを通して人を知り、世を知り、ただの木片に命を吹きこむ術を知っていくふたりのすがただった。荒魂化が起きるたび、えぐられるような思いをしながら、ふたりは流浪の旅を続ける。
読み出したら止まらない時代ファンタジー第5弾!
定価:本体950円(税別)
担当者コメント
お待たせいたしました!
お面屋たまよしも、5巻目になりました!
今回のお話は、太良と甘楽につきまとう影の語りから始まります。
影から見る太良と甘楽は、とてもいじらしくて、愛おしいのです。
そのほかのお話も、とてもせつなく、胸がきゅうっとなるものから、
思わずくすりとなるものまで、感情が揺さぶられるものばかりです。
どうか、ひさびさのたまよしを楽しんでください。(モエモエ)
『ユリエルとグレン』で、第48回講談社児童文学新人賞佳作、日本児童文学者協会新人賞受賞。著書に、「お面屋たまよし」シリーズ、「超絶不運少女」シリーズ、『UFOはまだこない』、『密話』、YA!アンソロジー『卒業』、『告白』、『エール』、アンソロジー『ひとりって、こわい!』(いずれも講談社)がある。