みなさん、こんにちは。
今、非常にお腹が減っています。
その理由は『妖怪アパートの幽雅な日常 ラスベガス外伝』を読んだから。
妖アパファンの方ならば、わかってくれますよね、この気持ち。
そんなわけで、今回はシリーズ完結から4年、外伝として帰ってきた香月日輪さんの『妖怪アパートの幽雅な日常 ラスベガス外伝』から紹介していきたいと思います。
![]() 妖怪アパートの幽雅な日常 ラスベガス外伝 |
古本屋とともに世界旅行中の稲葉夕士。
道中、ラスベガスに立ち寄った二人は、そこに住む千晶先生の兄・恵のところにお世話に。そこには、千晶先生も合流して……。
ラスベガスと言えば、カジノ!!
初めてのカジノや、年越しカウントダウンパーティと、世界に出たからこそ新たな経験ができた夕士の姿が描かれます。そして、ラスベガスに到達するまでの夕士と古本屋の冒険譚も語られます。
まさに「人生は長く、世界は果てしなく広い。肩の力を抜いていこう」という言葉を、身をもって体現しているようですね。
『ラスベガス外伝』』には、ラスベガスでのエピソードの他、妖怪アパートの面々の「その後」のエピソードも収録されています。
「時とともに、変わらないものなど何もない。妖怪アパートだって、例外じゃない」
その言葉の通り、いつまでも同じ場所、同じ関係、同じ気持ちのままいられるとは限りません。せつなくなるエピソードもあれば、ほっこりするエピソードも。
妖怪アパートのその後。みなさんも、覗いてみてください。
ちなみに、カジノのお話と言えば『赤・黒―池袋ウエストゲートパーク外伝』(石田衣良/文春文庫)や『マルドゥック・スクランブル』(冲方丁/ハヤカワ文庫)あたりが思い浮かびます。
『マルドゥック・スクランブル』のカジノシーン(2巻後半から3巻前半までだったかな)は、一部から「伝説のカジノシーン」なんて言われていたり。
少しきわどいエピソードもあったりしますが、気になる方は、こちらも読んでみてください。
さて、この文章を書いているうちに、さらにお腹が減ってきました。
ここで何か食べようかなと思ったのですが、唐突に「空腹は最高の調味料」という言葉が頭に浮かんできました。
今食べるよりも少し体を動かして、より空腹にした方がもっと美味しくご飯が食べられるはず!!
中高の頃、部活動を終えて、家に帰って食べた時の夕飯って、なんであんなに美味しかったのか。体を動かして極限までお腹が減っていたのが理由なのかな、なんて今になって思います。
![]() レガッタ!3 光をのぞむ |
そうそう、部活と言えば、ボート部を舞台にした濱野京子さんの『レガッタ!3 光をのぞむ』がシリーズ最終巻を迎えました。
飯塚有里も高校3年生になり、とうとうインターハイに挑戦できる最後の学年。
そして、当然、ボート部にも新一年生が入部し新体制に。
これまで一緒に頑張ってきた、3年生と共に「天狼」に乗り、インターハイで優勝したい!
有里たちの願いは叶うのか? そして、高校最後の大会の行方は?
1巻では入学したばかりだった有里も、3巻ではもう3年生になってしまいました。
大会の行方もですが、1、2巻を読んでいる方なら、あの二人の関係の行方も気になっているのではないでしょうか。
「レガッタ」シリーズ完結編、まだ読んだことのないという人は、全3巻一気読みをお薦めしますので、ぜひ手にとってみてください。
そう言えば、前回言った「YA! Entertainment」のこれまで出た冊数ですが、全147冊(2013年9月末現在・ミッシー調べ)のようです。
1冊1冊数えていったので、もしかすると間違っているかも……。
というわけで、ミッシーも今からちょっと外を走ってきて、もう少しお腹を減らしてこようと思います。