炎上する城から脱出し、約束の地・百蜂ヶ岳(ひゃくはちがたけ)を目指す藍姫(らんひめ)と七人の従者たち。追われる身の彼らが、面作師(おもてつくりし)見習いの太良(たいら)と甘楽(かんら)と出会うとき、新たな希望と絶望が訪れる。自分以外の誰かになれる特別な面、妖面(ようめん)がつむぎだす奇妙な縁を描いた、時代ファンタジー第4弾!
定価:本体950円(税別)
担当者コメント
お待たせいたしました! あの面作師(おもてつくりし)見習いの太良(たいら)と甘楽(かんら)が帰ってきます! このシリーズは連作短編ですが、どれも自分だったら、と考えさせられます。特に、「七人の従者たち」は、もし自分が戦国の世に生きていたら、同じ時代でも、シリアに生きていたら、などとさまざま考えてしまいました。味わい深い物語をご堪能ください。(モエモエ)
『ユリエルとグレン』で、第48回講談社児童文学新人賞佳作、日本児童文学者協会新人賞受賞。著書に、「お面屋たまよし」シリーズ、「超絶不運少女」シリーズ、『UFOはまだこない』、『密話』、YA!アンソロジー『卒業』、『告白』、『エール』、アンソロジー『ひとりって、こわい!』(いずれも講談社)がある。