青い鳥文庫でもおなじみ、楠木誠一郎先生といえばタイムスリップ。歴史上の人物に、向こう（過去）からこっち（現在）に来てもらう「私立霊界高校」の第二弾は、坂本龍馬にお越しいただきました。ただし、霊の姿で……。

龍馬といえば、「ワイルドなイケメン」という感じしません？　俺だけ？
福◯◯治とか内◯聖◯のせいですかね。前作で現世にやって来た信長は、肉食でＢＬという設定でしたから、信長のほうから草食男子に迫っていきました。今回の龍馬の場合、イケメンで、生きていた時代も現代に近いです。黒髪が美しい琴（こと）から、龍馬は激しくモテます。ひっつかれます！
ひっついて離れません！！　ラブラブ♥デートin京都です！！！

物語では、坂本龍馬と中岡慎太郎を狙う何者かが現れ、彼らは美少女ＪＫたちに引っ張り回され、京都の街を逃げ回ります。その道中、恋愛成就の強力パワースポットも登場しますので、修学旅行前の参考にしてみてくださいね。

なんか、龍馬がデレているだけのお話のようですね。そうではありません！
最大のテーマは、「誰が龍馬を殺したか？」です。この問題については、さまざまな歴史家や小説家、脚本家が仮説を立て、物語をつむいできましたが、楠木誠一郎先生が立てた仮説は斬新です。説得力があります。歴女のみなさん、ここには注目していただきたい！

カバーおよび本文中の挿し絵につきましては、前作に続き、ボーカロイドのイラストやラノベ、ゲーム業界で活躍中の人気絵師・鳥越タクミ氏にお願いしました。これまた、大好きな歴史上の人物とデートする乙女の妄想（？）満開の仕上がり！
ぜひ、「ジャケ買い」してみてくださいね。（太）